こんにちわ!このブログを統括しております。とら国王です。
とらブロ!では保険不要と情報発信しております。今回は、「保険商品毎の利点・難点」をお伝えしたいと思います。
保険料が家計を圧迫する「保険貧乏」と呼ばれる状況に陥る人たちには、ある共通点があります。「解約時や満期時に、まとまった額のお金が払い戻しされる保険」に多額のお金を使っているのです。
そもそもまっとうな金融教育を受けてきてないので、誤った判断がなされるのは仕方ありません。そこで、今回は商品のタイプ別に利点や問題点を指摘していきますね。
- 個人年金保険
- 学資保険
- 終身保険(養老保険)
- 変額保険
- 外貨建て保険
以上の商品を順に、紹介していきます。では、早速学んでいきましょう!

貯蓄保険と言われる代表的なものが沢山並んでるね。しっかり勉強しましょう!
個人年金保険は不要!
まず1点目。結論から申し上げますと「不要」です。
商品名から「老後資金準備に最適」と感じる人がいるかもしれません。しかし、優れているのはネーミングセンスくらいではないでしょうか。なぜなら、お金が増えにくいからです。例を挙げてみましょう。
これは実際に取り寄せた資料を基に検証しています。
この設計書では、65歳時に年金を一括で受け取る場合、返礼率は104%です。生命保険料控除による税負担軽効果を期待しても、22年間も元本割れが続くのです。もちろん、その間に物価が上がればお金の価値は下がりますし、金利が上昇する局面でほかの金融商品に乗り換えようとする場合も損失を伴います。
23年目から元本を回復し、若干でもプラスに転じることより、「いつ解約しても損が出る状況が22年も続く」ことが分かる時点で「ダメ」と判断しましょう。
ちなみに、老後までお金を動かさないで一定額を積み立てる場合、ぜひ利用したいのは「確定拠出年金」です。どらブロでは、今後、こちらもまとめて発信していきたいと思っています。
学資保険は不要!
次に2点目。結論から申し上げますと「不要」です。
学資保険は、子供が一定の年齢になるまで払い込んだ保険料から積み立てられたお金が給付金の原資となります。給付金は小学・中学・高校・大学などの進学時に一定額を受け取るタイプ、大学進学時に満期金を受け取るタイプ、大学進学後に毎年一定額を受け取るタイプなどがあります。
そもそも、学資保険で用意できるものは進学時に満期になるよう積み立てたお金であり、子供にかかるお金の一部にすぎません。進路によりますが、教育費だけでも1000万円近くかかると見た場合、まず見直すべき必要があるのは「家計の見直し」です。
ちなみに、学資保険は、保険業界では「ドアノック商品」と呼ばれています。学資保険を扱う会社は、他の商品を売るための突破口にしたいのです。子供が生まれたからといって、すぐに学資保険を検討する人は、その後の人生における保険料負担が増えやすくなるとも言われております。
「計画的な資金準備が可能になります」などのセールストークに気をつけてください。本当にそんなことができるのなら、誰もお金に困りません。とにかく「子どもが生まれたら学資保険」といった思考には、注意してくださいね。
終身保険は不要
次に3点目。結論から申し上げますと「不要」です。
ただし、終身保険は一生涯の死亡保障があるので「相続対策」には有用です。現預金と違って、保険金に関しては500万円まで非課税という枠がありますし、受取人を指定できることも魅力の一つですね。
しかし、老後に解約するとまとまった額の払戻金があることに着眼し、貯蓄商品として利用することはオススメできません。なぜなら、終身保険は明らかにお金が増えにくいからです。
保険会社は、あらかじめ加入者の死亡率を高めに見込んで保険料を設定しているので、保障部分で「支払い見込み-支払い実績」の差益を得ることができます。
また、積立部分のお金の増え方は、契約当初は元本割れが続きます。これは、営業担当者や代理店に契約初期に支払われる手数料等の経費が高くつくためです。よって、皆さんはマイナススタートを強いられます。

長期的には元本は回復するではないか。

そもそも元本回復までに時間がかかるのは、初期費用が大きな打撃を与えているからだよ。

終身保険は、いつか必ず死亡保険が支払われるので元がとれるじゃないか。

それは、手数料などを散々引かれたあとの自分のお金だよ。
遠い将来の保険金は、大半が積立金です。結局、保険にしかできないことは保障だということです。「保障と貯蓄を兼ねる」といわれることもある「終身保険」は保障部分と積立部分の両方から手数料が引かれる「加入者の持ち出しが大きい保険」と心得てください。(仕組みが同じである「養老保険」も同様です。)
変額保険は不要!
どんどん行きましょう!次に4点目。結論から申し上げますと「不要」です。
変額保険とは、保障機能に加え、運用面での利点が語られます。保険料の相当部分を投資信託などで運用するため、株式や債券などに分散して投資する効果や期間を分散する効果が挙げられるといった説明でしょう。死亡保障と資産づくりの両方を行いたい子育て中の夫婦などは特に魅力に感じる商品かもしれませんね。
しかし、1つの金融商品で行うのは不便に違いありません。
まず、死亡保障の確保にお金がかかり過ぎます。某サイトにある契約例です。
30歳男性が30年間900万円の死亡保障を持つのに、月払い保険料は2万円。仮に0歳児がいたとして、それなりの死亡保障が必要なのは20年強といったところ。万が一に備えるには900万円程度では不足し、成人後は900万円も不要なことも想定されます。
仮に30歳男性が、900万円の死亡保障を25年持つ場合、保険料が安い会社の「定期保険」を使えば、月払い保険料は1600円程度で済みます。
次に運用目的での利用ですが、コストが異様に高いです。手数料等、契約に要するコストを考える例を挙げてみましょう。
某サイトの契約例です。2.75%の運用例でも20年間元本割れが生じているものがありました。これは「20年間、3%近いコストがかかっている」ことが分かります。
念のために、運用会社のレポートを確認すると、資産運用関係費用は年率0.2〜0.3%程度です。変額保険の加入者は、グループ保険への仲介料を余分に取られ、保険会社の資産形成に加担しているのではないかと思えてきますね。
結論、死亡保障を持ちつつ、資産形成を行いたい人は、それぞれ別々にやる方がいいに違いありませんよ。
外貨建て保険は不要
最後の5点目。結論から申し上げますと「不要」です。
外貨建て保険とは、USドル建てなどで「万が一」に備えながら、将来の為に資産形成ができる保険。さらには、円以外に資産を持つことによりインフレによるリスクに備えることができるといったセールストークでしょう。
まず、死亡保障がある場合、変額保険の説明同様、資産形成・運用目的での利用は考える必要なしです。死亡保障にお金がかかる分、積み立てや運用に回るお金が減るからです。
某サイトの設計書数字を紹介します。
保険金額10万ドルの米ドル建て終身保険に30歳男性が加入する例で、保険払込期間は15年間、月払い保険料は約200ドル。このような商品は返戻率が30年後の返戻率が133.6%であることなどが注目されます。
しかし、1年後の返戻率がポイントです。初年度の保険料の80%超が積み立てに回らない仕組みがほとんどです。15年後でも元本割れが続いていることも多いです。また、返戻率に関しても、あくまで外貨ベースであるので為替次第で100%未満を切ることも予想されます。
「販売側の取り分が大きい仕組みは、加入者には不利」と認識してください。
まとめ
いかがでしたか。すべて「不要」と論破してきました。そうすれば、「保険に勝る運用や資産形成法は何かないのか?」などの代案が知りたいかと思います。
とらブロ!では老後資金に関しては「確定拠出年金」、次に「NISA」などの投資をおススメしております。税制面でも優遇されており、保険の貯蓄商品と違って低コスト(手数料が低い)で商品を選ぶことができるからです。
詳しくは今後のとらブロ!でも取り上げていきますね。
最後に今回取り上げて紹介しました保険商品をもう一度まとめておきますね。
- 個人年金保険は不要!
- 学資保険は不要!
- 終身保険(養老保険)は不要!
- 変額保険は不要!
- 外貨建て保険は不要!
以上、「貯蓄型保険はいらない!保険商品ごとのデメリットや不要な理由を解説」を紹介させていただきました。
金融教育をしっかりマスターして、セールストークやキャッチコピーの問題点などを指摘して、正しい対処法が皆さんそれぞれで判断できることを願っております。
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