こんにちわ!このブログを統括しております。国王のとらです。
とらブロ!では保険不要と情報発信しております。今回は特に保険の中で心配されることの多い「がん保険」にフォーカスして取り上げてみたいと思います。
そもそも健康保険が適用される限り、高額療養費制度で医療費の個人負担には上限があります。(一般的な収入の方であれば1か月の負担は9万円程度)
それなのに、なぜ「病気の種類に応じた保険加入」がすすめられるのか?その中でも「がん保険」は、まさにその病名から保険加入の必要性が説かれます。
- 入院
- 通院
- 手術
- ホルモン剤
- 先進医療
いかがですか。この他に、体験談など語りだすと冷静な判断などできませんよね。
そこで、とらブロ!ではあらためて「がん保険」の有用性についてここだけ押さえて!といった点、4選を紹介しますね。
では、早速学んでいきましょう!

国民の皆様。今回もかなり調査しましたので、安心してください。
がんの患者数は実際増えているのか?
まず1点目。結論から申し上げます。
- 多くのがんで年齢別・性別罹患率は横ばい又は減少傾向
- 男性の前立腺がん、女性の乳がんと子宮がんは急増しており、今後もさらに増える
現在の傾向です。こうしたトレンドを参考に、深掘りしていきますね。
がん死亡は増えている?
実際がんで亡くなる人は増え続けています。しかし、死亡全体に占める割合で見ると少し話が変わってきます。
2001年の総死亡数は約97万人、がん死の割合は約31%でした。よく言う「3人に1人はがんで死ぬ」と言われているのはこの数字ですね。
2017年の総死亡数は134万人、がん死の割合は27.8%に低下しました。現在は「4人に1人はがんで死ぬ」と言い直しが当たっているようです。
がん患者数は増えている?
では、がん患者はどうでしょうか。国立がん研究センターが公開している統計によれば、2001年における全国の新規がん患者は約56万人でした。それが2014年には約88万人です。
わずか14年間で、1.6倍…人々の不安を煽るには十分な数字と言えます。
だたし、がんは高齢者に多い病気です。男性患者の77%、女性患者の66%は、65歳以上の高齢者で占められています。
さらに75歳以上で区切っても、男女とも全患者の40%以上を占めています。日本は猛烈な高齢化が進んでいるため、がん患者増加の大きな要因であることは疑う余地はありませんね。
しかしながら、若い世代でも患者は増えてきております。この要因は、がん検診の普及が進んだことが挙げられるでしょう。
若い男性患者の傾向
まずは男性。5大がん(肺・胃・大腸・すい臓・肝臓)などはほとんど横ばい又は若干の減少。
男性で目立って増えているのは「前立腺がん」のみです。ちなみに、前立腺がんは大人しいがんで大半は放っておいても悪さをしないとも言われておりますが不安ですよね。日本では、前立腺がんで亡くなった人は約1万2千人(2017年)。そのうちの97%が65歳以上。
しかし、今後も患者数はさらに増えることは確実と言われております。
若い女性患者の傾向
次に女性。男性同様に5大がんは横ばい又は減少気味。しかし、「乳がん」と「子宮がん」が増えています。
乳がんは、マンモグラフィなどの乳がん検診の普及率と歩調に合わせて、日本のみならず世界中で増加しております。子宮がんも同様です。また、国においても子宮がん検診の受診率向上に積極的です。
一方で、子宮がんの半分を占める子宮頸がんについては、ワクチン接種がいっこうに広まらないなど、ちぐはぐな状況が続いているようですね。
がんにもトレンドがあることは間違いなさそうです。とらブロ!では生命保険は限りなく低い確立に備える保険とお伝えしておりますので、おススメはしておりません。上記の情報を知った上でも、まだ不安を感じるでしょうか?
がんの医療費は50万円で足りる真実
次に2点目。がん保険が売れる要因として「がんの医療費は飛びぬけて高い」と思っている人が大勢います。
しかし、ほとんどの病気やケガの医療費は初心から家庭復帰・社会復帰を果たすまでに、およそ50万円で済みます。高額療養費制度があるおかげで、医療費で自己破産することは考えられません。
また、「がんは入院が長い」といまだに思っている方はいませんか。厚生労働省が毎年公開している、各病院の疾病別平均入院日数のデータを見ると、拍子抜けしてしまうかもしれません。
肺がん手術を受けても、たいていは10日から2週間で退院です。よって、抗がん剤治療や放射線治療だけの入院となると、もっと短くなります。
次に大腸がん(結腸がん)。肺がんに比べると、多少長引きますが、それでも20日を超えることはありません。
また、ここで特に注意していただきたいのが、これらの数字は全年齢の患者の平均入院日数だという点です。
ご想像のとおり、がん患者の多くが高齢者です。高血圧、、糖尿病、心臓病など、ほかの病気をいくつもかかえている患者が少なくないです。今では、そういう患者にも積極的に手術を行うようになってきました。逆を言えば、まだ50代から60代ぐらいで、他の病気が少なく比較的体力がある患者であれば、もっと短期間で退院できるわけです。
まとめますと、がん保険の入院給付金や手術給付金を楽しみ(?)にしているよな人は、当てが外れてしまうかもしれませんね。そもそも、「入院や手術の費用が心配だから保険に入る」という発想自体が間違いだということです。
先進医療特約の意味、必要性は?
次に3点目。がん保険に加入する項目の一つに「先進医療特約」があります。通算200万円くらいまでの費用負担を補填し、特約保険料は月々100円程度です。これだけ聞くと、費用負担も安いので加入しておこうなどと思いますよね。
しかし、はっきり言えば、本当に効果があるかどうか、患者を使って試してみようというのが先進医療です。やってみて、本当に効くようなら健康保険に移し、効かないようなら退場となる「一種の人体実験」のようなものだと思っております。
2019年2月1日現在で93種類の治療法・検査法が先進医療の指定を受けています。ただし、その中でがんの治療に役立つのは、重粒子線と陽子線の2種類に限られているといっても過言ではありません。(合わせて「粒子線治療」と呼びます。)
過去20年以上にわたって、延べ数万人の患者が受けており、今でも毎年4000人前後が受けています。しかし、ほとんどのがんで、いまだに健康保険の対象になっておりません。理由は、粒子線治療の方が普通の放射線治療よりも優れているとする研究結果は、世界的に見ても多くないからと言われております。また、がんの種類によっては、従来の放射線治療の方が優れているという論文もあるそうです。
「がんの先進医療」に限れば、粒子線治療のみと思っても問題ありません。その中で、上記内容を理由にとらブロ!では不要と判断します。皆さんも、月々100円程度といって仮に35年加入で42000円。これを高いと思うか、安いと思うかで判断してくださいね。
がん保険の手数料は高いのか?
最後に、感情の部分は別として「お金を用意する方法」として、評価すると保険会社が荒稼ぎできる仕組みが見えてきて冷静になれます。がんと診断された時に100万円給付される○○保険会社を例にして試算してみます。
50歳男性が加入する場合、月払い保険料は2700円と想定します。国立がん研究センターのサイトで確認すると、向こう10年で50歳男性ががんに罹る確率は5%なので、見込める給付額は5万円(100万円×5%)です。これに対して、10年分の保険料は約32万円。
5万円の見込み給付額のために約32万円の保険料を払うこと。言ってしまえば32万円入金すると27万円の手数料が引かれるATMがあれば、だれも利用する気になれないだろうと思います。
まとめ
いかがでしたか。「がん保険」はどうしても感情の部分が入ってしまい、冷静な判断ができずに加入しておこうなどと考えてしまう方が本当に多いです。しかし、上記のように数字などを参考に見ていくと不要と思える判断材料になってくれたのでは?と思ってます。
最終的に判断するのは、皆さんになりますが「人気芸能人を利用したがん保険のCM広告費用を負担しているお金はどこから生まれているのか?」などと一度冷静に判断いただければと思います。
最後に今回紹介しました4選をもう一度まとめておきますね。
- がんの患者数は実際増えているのか?
- がんの医療費は50万円で足りる真実
- 先進医療特約の意味、必要性は?
- がん保険の手数料は高いのか?
「内容をわすれちゃった」って方は戻ってもう一度戻って見返したり、過去の記事を参考にしてくださいね。
以上、「がん保険はいらない?加入率、医療費、先進医療まで必要性を徹底解説」を紹介させていただきました。皆さんにとって、素敵な人生を送るきっかけになることを祈っております。
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